三菱ガス化学 サステナビリティデータブック2024 2024年10月01日発行
三菱ガス化学株式会社
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内部監査
三菱ガス化学では、内部統制のモニタリング活動の一つとして、監査役監査、会計監査人監査とは別に、社長直
轄の専任の組織である内部監査室が当社およびグループ会社の業務執行に係る事項全般について内部監査を行
います。
会社が経営目標を効果的に達成できるよう、「業務の有効性と効率性の向上」「財務報告の信頼性の確保」「事
業活動に関わる法令等の遵守」「汚職、横領、収賄、腐敗防止などのコンプライアンス違反抑止」「資産の保全」など
の観点から内部統制が整備・運用され、適切に機能しているか検証を行います。監査対象(部相当組織単位、連
結子会社等)ごとに概ね3年間で全ての部門への監査を行い、監査結果は定期的に取締役会および監査役会へ
報告されます。
コンプライアンス相談窓口
三菱ガス化学グループでは、汚職・贈賄・腐敗、各種ハラスメントなど法令違反、不正行為、人権に対する負の影
響等の個別の事象について職制上対応できない事態、また、そのおそれがある事態を速やかに把握し、対応可能と
するため、社内および社外(弁護士事務所)に「コンプライアンス相談窓口」を設けています。三菱ガス化学グループ
の役職員、派遣社員、嘱託社員のほか、その家族、協力会社、お取引先など三菱ガス化学グループに関与する全
ての方が、相談・通報することができます。
相談・通報は、原則として手紙、FAX、電子メール等記録の残る方法で受け付けるほか、電話または面談でも受
け付けを行います。また、相談者・通報者の方が希望する場合は匿名での受付も可能です。相談者・通報者のプラ
イバシーを保護し、氏名や通報の事実等を調査や適切な対応を行うために最低限必要な関係者以外に漏らすこと
はありません。調査に協力した方のプライバシーや調査に協力した事実も保護対象となります。
相談・通報に係る調査結果は社長直轄の独立機関である「コンプライアンス委員会(以下、委員会)」へ報告さ
れ、委員会で審議の上、コンプライアンス違反が認められるときは、適切な是正措置、再発防止措置を講じ、その結
果を通報者に通知します。また、委員会の活動結果は、全て社長、取締役会及び監査役に報告されます。
腐敗防止に関する考え方
三菱ガス化学グループ役職員は、公表している「MGC企業行動指針」ならびに役職員に周知している「MGCグル
ープ行動規範」に基づき、業務遂行にあたって日本の不正競争防止法、米国の連邦海外腐敗行為防止法(the
U.S. Foreign Corrupt Practices Act)、英国の贈収賄防止法(the U.K.Bribery Act)、その他の贈収
賄・汚職などの腐敗防止関連法令を遵守する義務を負っています。
さらに、会社の許可なく競業取引、自己取引などの利益相反取引、インサイダー取引、職務上の立場を利用して、
取引先に対して個人的利得や便宜を要求する行為、過度な贈答・接待、違法な政治献金、公務員その他あらゆ
る利害関係者との間において、不当・不正な利益を目的とする金品その他の利益や便宜の授受を禁止しています。
日本では、社内イントラネットにコンプライアンスハンドブックを掲載し、①接待・贈答・贈収賄、②利益相反行為の
禁止、③インサイダー取引の禁止、④個人利得の禁止など腐敗防止に関して全従業員に周知しています。
海外向けにも「MGC企業行動指針」および「MGCグループ行動規範」は、英語、中国語、タイ語版を作成し、グ
ループ全体のコンプライアンスの徹底に努め、「贈収賄」を包括的に禁止しています。
腐敗防止に関する具体的な施策として、管理職登用者や海外現地法人への役員としての赴任者へコンプライア
ンスに関する教育を行い、その中においても贈収賄の禁止について言及し、新任執行役員へは腐敗防止に関する資
料を用いて、贈収賄・汚職行為に関する正しい認識の統一および徹底を図っています。
また、各部署において接待および被接待について記録し、内部監査による内容確認も実施しています。